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「お前ら、面倒ごとを起こすなよ……。それと自己紹介終わってないやつさっさと来い」
そう言ったラファエル先生だったが、銀髪の少女が立ったせいで、顔が引き吊っている。仮にも教師なら表情くらい隠せよ。
銀髪の少女はラファエル先生をキッと睨む。するとラファエル先生はプルプルと震え出す。……みっともねぇな。
「ラファエル先生」
「は、はいっ!」
「仮にも教師なら表情くらい隠したらどうですか? 先程あたしを見て顔が引き吊っていましたよ。今も震えててみっともないかと」
俺と全く同じこと言ってることに驚いた。あんな態度を教師がとれば、当たり前と言えば当たり前だが。
「きょ、恐縮であります」
「それと、治療費はお支払しますから」
「いえ、あれは自分の失言が招いた結果でありまして、そのようなものをもらうわけには……」
「そうですか」
「でも、何かくれるなら欲しかったりしちゃうけど……い、いやすみません。たわいもない冗談でございます」
「この件は後で話しましょう。先に自己紹介を始めても良いですか?」
「どうぞ、どうぞ」
教師の威厳もあったもんじゃねぇな……。でもなんか、わざとやっているみたいに見えるんだよな。まさかふざけているのか?
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