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ミリーナにそのことを報告すると、「ば、ばっかじゃないのっ!」と罵られてしまった。
ラスターク家の主、つまりミリーナの祖父に許可をもらい、ラファエルは正式に教師になった。
ちなみに主はかなり寛大な性格なので、特に問題なかった。
そして現在、というより今。ラファエルはセリーナから説教を受けている。敬語無しで……。昔から妹のように可愛がっていたため、敬語無しで説教されるのは嬉しかった。
ていうか嬉しくてニヤニヤが止まらない。
「何ニヤニヤしてんのよっ!」
「だって……なあ?」
「だってじゃないわよ! キモいわ、キモすぎる。この変態っ!!」
――はい。俺、今、マゾに目覚めそうです。
「だいたいさっき、なんてこと言おうとしてくれたのよっ!!」
「なにがだ?」
「あたしが……その……先生のこと、昔は、お、おお、お兄ちゃんて呼んでたって言おうとしたでしょうがっ!! アイツに聞かれたらどうしてくれたのよっ!」
と言いながらルークを指差す。
「大丈夫なんじゃないか。ルーク、あんまり関心無さそうだったし」
ていうか今、こんだけ怒号が飛び交うなか寝てるし。器用なやつめ……。とラファエルは思いながら横目でルークを見た。
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