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「俺も滅多に使いませんけど……。使いすぎると気絶するんで」
「使いがって悪いなー」
「そうですね」
しばし沈黙が訪れる。ルークはどうか知らないが、ラファエルはものすごーく屁がしたいと思っていた。……あっヤバイ。で、出るぅ。
だが安心したまえ諸君! 誰に諸君と言っているかはさておき、ラファエルは秘技【無音屁】を体得しているのだ! 俗に言うすかしっ屁である。
モジモジ(屁を出す体勢を整え中)
「何してるんですか?」
ビクッ――ぷぅ~
あんまりにもルークが低い声で言うものだから、ビックリして快活な屁が少し出ちまった。ふぅー、まあ音小さかったし大丈夫だろ……。
「先生……せめてよそでしてください……」
途端、ルークに汚物を見ているかのような顔をされた。やだなぁ、汚物と俺の屁を一緒にするなんて、汚物に失礼じゃないか……。
「先生は何考えているかわかんないです……」
――へっ! 九割卑猥なことしか考えてないぜっ!
「それはそうと(スカー)ルーク。(スカー)そろそろ(スカー)生徒は完全下校だ。(スカー)寮まで案内してやるから、(スカー)早いとこ帰った方が良い(スカー)」
ふっ、見たか。完全勝利だ! ルークにバレずに屁を出したぞ! ……だがまだ出るな。ルークを寮まで案内するまで出しきったら、ミッションコンプリートだっ。
「いえ、屁を出しながら会話する先生の隣で、一緒に歩きながら帰るなんて恥ずかしいのでお断りします。寮の場所もわかるので」
ぶうぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ! ぶぴぃ、ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううっ!! ……プス
やっぱ屁は出すに限るなっ!!
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