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「さあさあ、そんな古臭い村の言い伝えより、こちらの料理やお酒を愉しんでくださいな。それで帰ったら周りのお友達にも『おいしかった』って宣伝してくださいね」
そう言って女将は、再びグラスに冷酒をそそいだ。
あの鳥の置物はダメだとしても、この村に伝わるさっきの話なんてうまく利用すれば人を呼べるネタになりそうなのにな。
そう思いながら出された料理を愉しんだ。
その後部屋へと戻ると、地酒が回ったのか猛烈な眠気が襲ってきた。
「ああ……何これ? 私、こんなにお酒弱かった……っけ? ダメ……我慢でき……な……」
そのまま、文字通り倒れるように眠りに落ちた。
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