若商人とちいさな魔法使い

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お兄さん。 兄のことを思い出した。兄のお店は堅実な商売を続け、その正直な人柄に多くの人が彼を慕うようになっていた。 ちりんちりん。 「おっと、いらっしゃい。もうそろそろ閉めようと思っていたんだけど、君はラッキーだね。何かお探しで?」 帽子を目深にかぶったお客はこう答えた。 「兄を……」
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