無口な風澄紗夜

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へーなんて知らないからなんとも評価でき難いが。とりあえずホームルームの山岸教諭の話が終わる。。クラスは別れの挨拶が飛び交い、クラブへの準備に皆々向かっている。山岸教諭も剣道部の顧問らしく(お似合いだ)それじゃあ後は頼むと言っていくとそそくさと姿を消してしまった。最後尾の窓側。普通なら俺の定位置だ。俺は彼女の席に向かう。「えーと校内の案内してもらえって言われてるんだけど、ちゃんと話通ってる?」彼女は気だるそうに顔をあげてこちらを見つめる。第一印象は白い。その一言に尽きる。しかもどこか患っているんじゃないか?と疑ってしまうほどだ。次は髪の毛、真っ黒なストレートで多分背中辺りまで伸ばしているだろう、前髪をいわゆるパッツンと一直線に揃えていて高貴な感じが漂っている。彼女はコクリと頷いて鞄に教科書党をを詰め込む。
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