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会社に戻ったのは九時前。
営業部のフロアにはちらほらと人が残っているものの、大体がそろそろ帰り支度をしているところだった。
その中に真鍋さんの姿もあった。
「お疲れ。どうだった?」
「大丈夫でした。商品の件ありがとうございました」
「いいって。助け合えることは助け合わないとな」
そう朗らかに笑う。
なるほど、確かにこういうところは女子に人気なのはわかる。
普通の女の子なら窮地を助けてもらってこんなに爽やかな笑顔を向けられると、ころっといってしまうだろうな。
私はこんなモテる人と付き合って下手なやっかみ受けたくないけど。
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