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「じゃあ、きみにはアーロットっていう世界に行ってもらおうか!」
「…はあ。それで、どんな世界なんですか?」
「んー。魔法があって技術がなくて魔物がいる、そんな世界かな。」
「へえー、なんだかおもしろそうですね」
「その割には楽しくなさそうだけど?」
「失礼ですね、ちゃんと楽しみですよ」
ちょっと顔に出ないだけで。さっきの神様のテンションのせいじゃないですよ、ええ。あきれてるとかそんなでもないですよホントに。
「そう?じゃあいっか。」
・・・ほんと軽いよな、この神様・・・
「あ、アーロットに行くにあたって君に能力を与えていくんだけどー」
ハッ…忘れてた…
たしかに壊滅を防ぐんだし、なんか欲しい。釘バットとか、鉄パイプとか!
「能力を与えてあげるには条件があるのねー。
たとえば、生前人を助けたりだとか。僕たちからみて「いいこと」をした人たちにその「いいこと」をポイントとして変換するのね。で、死んだらその世界を管理してる神様のもとにいって、持ってるポイントでいろいろ決めて次の人生に役立てていくんだよね。・・・まあ、これは天界の秘密だから、生まれ変わるときにこの記憶は削除させてもらうんだけどね~
それで、君、手違いで死んだでしょ?だから、君は残り寿命とその他諸々をポイントに変換して、能力決めてってね。」
ポイントって。
もしかして、天才とか呼ばれてた人たちって、前世でポイントいっぱいもってたとかそういう・・・
うわあー、あんまし知りたくなかったーやだー
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