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「え?えぇ!?まって!?私に兄なんていた記憶なんてないっていうか記憶すらないことを今思い出したよ!?」
私みたいなんがもう一人いたらいいなってずっとずっとずーっと思ってたけど!!
「神様につくってもらったんだよね、つまりクローンみたいな。…クローンてわかるか?あと、俺には蓮の考えてることが、蓮には俺の考えてることが分かっちゃうらしいんだよねー。」
な、なんてこった…滅茶苦茶うれしいんだけど!!!
嘘だったら私泣く。泣くからね。盛大に。
っていうかクローンくらいわかるし!バカにすんなし!
「やったああああ!!よろしくね!兄貴!!てか名前は!?」
嬉しさのあまり草原に転がりつつ急速に迫ってくる蓮を見て、若干引き気味に青年は言う。
「どんだけうれしいんだよw俺は爛だ。まあ、よろしくな!蓮!」
「おうよ!!」
元気よく返事をしたところでふと疑問が湧き上がる。
「私今思ったんだけどさあ、私には記憶が一時的にないらしいけどさ、兄貴はそこらへんどうなの?」
「んー…この世界の常識と、蓮のことと、あと自分の情報くらいかな?あ、蓮が記憶を取り戻すたびになんか俺にも変化があるって聞いた」
「まじかっっ!早く記憶を取り戻したいなあ…!」
「まあ、現在進行形で記憶取り戻し中だしだいじょぶだろ!」
「うん、そうだと信じる!」
「あ、蓮よ」
「ん?なに兄貴♂」
「そのオスマークやめろ。なんか神様が『あまったポイント分僕が適当に能力を付けておいたから!がんばってねえー!』だって。」
ああ…もしや羽とか兄貴もそういうアレなのかしら…私そんなに最善いいことしてたっけ?覚えてないぞぅ?
「マジでか…すっごい不安」
「ふぁ、ファイト!」
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