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しばらく草原を当てもなく二人でぶらついた。そこらへんになってる木の実を食べたり森を探索したり。
森を散策してたらいろいろ使えそうなものとかあったから兄貴に全部預けた。つまらん。
そのあいだにも記憶は徐々に取り戻されていたが、別段兄貴に変化はなかった。
そんな中、蓮の兄である爛がポツリとつぶやいた。
「なあ、蓮」
「んー?」
「お前、こんなのんびりしてていいの?」
その言葉により蓮は雷に打たれたような衝撃がおこり、膝から崩れ落ちその場にOrzの形になった。
だって、だって、そんなの考えてなかった…!!いや考えたんだけど!考えたんだけどなんというか!この草原を楽しんでたといいますか!!てへぺろ!!!
「だめだこいつwww」
「ううう、うるせえ!もう!!はよどっかいこう!」
「はいはいwww」
二人は既に白装束から着替えており、爛は、白いなんの変哲もないスーツカットに、ちょっと緩められた少し長い黄色いネクタイ。それに藍色の長ズボン、それに少し変わった運動靴のようなものという、いたってシンプルなものだった。
蓮は、短いマントのようなものに、ノースリーブの服。リボンの下にアメコミのある某カロイドの腕のアレ(名前わからない)に似たやつに、藍色の半ズボンに、サンダルという、爛の服より少し凝ったつくりの服であった。
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