13人が本棚に入れています
本棚に追加
「どっかいくっていってもなー、目的も何もないしなー」
「じゃあ適当に近いとこでも行くかー」
「んんー…なんかあったっけ」
「…確かファナリア国が一番近かったっけか」
ファナリア国には、綺麗な湖と森があるという、結構名所である。その国は治安が良く、城下町も栄え、観光客も多い。
「あとお姫様がキレーらしいんだよね!」
「お前女だろ」
「女でもキレーだったら見惚れるに決まってんじゃん」
「…………さいですか…」
なんて言いあっていると、遠くの方から悲鳴が聞こえてきた。
「ようj…少女の声!いこう兄貴!!」
「………………ああ!」
言うが早いか、二人は全力で駆け出した。
兄貴の応答が少し遅かったなんてそんなことない。ようry発言に現実逃避してたとかそんなこと絶対ない。
ものの数分で現場に着いた。
そこには、一人のよ…少女と馬、そして大男どもが少女を囲っていた。
女の子の外見は可愛らしい大きい赤いリボンで茶髪の髪をひとつに束ねていて、白いエプロンのようなものと赤いそこそこ丈の長いワンピースを着ていた。
しかし、男達にやられたのか、逃げてる途中でやぶけたのか、所々ビリビリになっており、見るも無残な状態であった。
蓮は自分の体温がカッっと上がるのがわかった。
最初のコメントを投稿しよう!