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「できる、私できた、よし!」
タッ、と軽快に盗賊の元へ走ると、盗賊が蓮を囲んできた。めんどくさっ!
「嬢ちゃん・・・いい武器使ってんじゃねえか・・・どうだ?俺達の仲間にならねえか?」
あからさまに、「リーダーですホシリーン」って感じのがたいのいいおっさんが私に話しかけてきた。
あ、もしかして、これ勧誘?やっだー、蓮ちゃん困っちゃう!ww
でもでも、悪いことしてるって分かってるとこには入りたくないし、入る気もさらさらない!
「遠慮します。貴方たちのような嫌がる少女を奴隷にするような人たちとはお付き合いしちゃいけませんって言われているものですから」
最も丁寧な言い方で。とびっきりの笑顔で、相手に拒絶を示す。
言われてるっていうか主に自分で言い聞かせてるんですけどね^ω^
「ふっ、なら死ね!!」
「・・・じゃあ(できるかわかんないけど)必殺技いっきまあーす!!うーんと、えっと、あそうだ、”スクリュー・ラッシュ”!!!」
大剣を大きく振りかぶりながらスライディングすると、さっきの竜巻よりでかい風の渦ができ、そのまま回転をかけて盗賊へと突っ込んでいった。
すると、そこを中心に爆風が吹いて蓮と盗賊の周りは何も見えなくなった。
まあアッパーの応用だから上向きにしなきゃなんだけどねwっていうか一発成功とか私やばくね?強くね?
敵を無事倒せたということと、危機が去ったこと、それから今までの緊張で鼓動が尋常じゃなく跳ね上がっていることは、誰も知らない。…爛以外で。
盗賊が全員気絶したのを確認して、視線を先ほど爛たちがいた場所に移すと、そこには少女たちの姿はなかった。
…ふっとんで、ないよね?
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