13人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで、花は見つかった?」
「いいえ、まだ…」
「そっかあ…あ!兄貴!あれだしてあれ、さっき摘んだ花!」
「ん?どの花?」
「めっちゃ青い花…なんだっけ、名前。リグリア?」
「ああー。はいはい。ちょっとまってなー。…あった、ほらよ」
兄貴が空間から花を取り出す。これもボックス魔法!便利ぃ
「ありがとー。はい!サイファー。これでかわりになるかな?」
「こ、これ…!一万年に1輪しか咲かないといわれるリグリアの花じゃないですか!?国宝ものですよ…!受け取れません!」
「え、そんな花だったの?」
『何、蓮知らなかったの?』
『うんw』
綺麗だったから摘み取っただけだし、私には無価値なものだし…
「私が持ってても役に立たないし、サイファーがもらってくれたら私も助かるんだけどなー?」
少しわざとらしくサイファーの方をちらちらとみながらそう言うと、視線を泳がせてあー、うーとうなる。
人の好意は素直に受け取った方が相手もうれしいのですよ!
「う…じゃあお言葉に甘えて…」
「うん!いい子いい子ー♪」
この子可愛いわあ…持ち帰りたいくらいだわー
最初のコメントを投稿しよう!