始まりです

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「因みにここは生死の狭間だお!あっちの扉が冥王の謁見の間」 自称神様がさす方向には赤い扉があった。 あれ?私が来たときにはそんなのなかったような…? ここごちゃごちゃしすぎてわかんないぞ… 「そ、そうですか…あれ、ちょっとまって何で私死んだの?」 記憶を必死で思い出してみる。 …お、思い出せない…こともないけど思い出せてもちょっとぐらいしか…もしかして、死んじゃったから記憶がないなんてことは…ないよね? うんうんとうなってる私に、いいにくそうに神様が話しかけてきた。 「あー、キミの死因についてなんだけどねー、それ、死神さんがキミと別の人を間違えてやっちゃったみたいでさ~、ごめんね?」 普通そんな軽々しく言うかっ!? 今ちょっとキレかけたわ…えっ、ていうかキレても無問題じゃない?私は今からキレてもいい? 「さすがに私にキレられても…あと記憶についてなんだけど、君はちょっと普通とは違う特殊な死に方をしてしまったから一時的に記憶が吹っ飛んでるだけだと思うけどー…多分そこら辺は何とかなると思うよw まあ、普通は魂と分離して記憶が自然消滅してしまうみたいなんだけど、君みたいに例外もいてねー」 「死神に間違えて殺された人が何人も…うわあ」 「言いたいのはそうじゃないけどあながちそれも間違ってないwwww」 「ええー…なにそれー…ないわーひくわー」
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