12人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女いない歴27年。
27歳の俺は今のところ彼女持ちになったことがない。
いわゆる非リア充ってやつだ。
だからといって、まったく女に縁が無かったかと言うとそんなこともない。
そういうのはタイミングと相性なのだろうと思う。
中学の頃は幼馴染みから改めてつき合ってくれと言われたが、なんかそいつが身近過ぎたのと、当時の俺は女の子とつき合うとかいう事それ事態に抵抗があった。
高校に行くと、なんとなく周りの環境が変わり、好きな子も出来たが、その子は俺の友達に好きだと言ってきた。
俺も別の子にアプローチされたが乗り気にならないので断った。
友達は、
「お前、
もっと気楽に考えろよ。」
と言った。
今ならばわかる。
でも当時の俺には出来なかった。
大学時代は理系の二流大学で、部活もロボット研究部なんか入ってたし、バイトもスタンドで油まみれになっていたので、女の子と接する機会はほとんど無かった。
どうにか採用もらった会社は製造業の子会社の設計部門だが、ここがまた女っ気が無い。
そんな中、きっかけはなんだか覚えてないけど千秋っていう幼馴染みと2年位前から飲み友達になっている。
こいつは中学のときバレンタインに何を血迷ったのか、つき合ってくれと言ってきたあの幼馴染み。
べつに不細工ってわけじゃなく、第一印象は男子受けも悪くなかった。
ただあの頃は俺よりでかくて男勝りな性格だったから。
しかも親同士も知り合いで
ガキの頃は一緒に風呂に入ったことだってある。
要するに俺には女として見ることが出来なかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!