夏の水泳部

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 窓から射し込む夕日。熱気のこもった部室内。塩素の匂い――。  俊の頭を鷲掴みにして、圭一は己の生身のそれを彼の口腔内に何度も押し込んだ。  腰を前後に振るたび、彼の汗ばった髪の毛が両手の内側で擦れた。粘り気のある水音と、喉奥から漏れる苦しそうな呻き声が室内に響く。
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