夏の水泳部

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 逃げる圭一を、俊は執拗に追ってきた。逃げ回っているうちに、口の端からは泡立った唾液が一筋垂れていた。  やっと俊の口づけから解放されたのは、それから少ししてのことだった。そのときには既に抵抗する気力も奪われ、頭の芯がぼうっとしていた。  俊は圭一の口の端に垂れていた唾液を舐めとると、胸から下腹部へ右手を這わせていった。
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