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気になったので少し調べてみたら、この世界の世界樹であることが判明した。
何気に凄い所で寝てたのね私。
ときどき、世界樹の意志とやらが話かけて来ることもたまにある。
「こんにちは、黒さん。今日もぐっすりと寝ていたね?」
こうやって意志を人間して私に話かけてくる。
「まあ、この樹海は知り尽くしたし他にやることも無いし、後は呼ばれるだけだしね。」
この子は、世界樹の意志の子供でミストと名付けた。自分の名前を名乗り、嬉しそうにはしゃいでいた事がすごく可愛かった。
『黒さん、僕に名前を付けてくれない?』
『いきなりなによ。』
『だって、黒さんには名前があって僕にはないなんてイヤだもん。それに黒さんならいい名前を付けてくれるような気がするからかな。』
『私の名前はあなたが勝手に決めたんでしょ。まあ、好きに呼べばいいと言ったのは私だけど。』
『良いじゃん早くつけて?』
『んじゃミストね?』
『ミスト、僕の名前はミスト!』
なんてことがあって、彼は自分の名前を1日に一回は私に呼ばせる。
そして、私を自分の親のように甘えて来るため可愛いと思ってしまう時もある。
こんな感じで異世界で一週間を過ごした。
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