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すると、召喚陣が今までに無いくらいに光り出した。
俺は眩しさで目をつぶり、光が収まった頃に目を開けると………。
「とりあえず、はじめまして。」
目の前に黒銀の大きなウルフが翡翠色の綺麗な目で俺を見ていた。
「………こちらこそ、はじめまして。」
俺は驚いて、返事をする事しか出来なかった。
しばらく呆けていると、目の前にそいつの顔が近くに見えて、どうやらその場でうずくまり顔を上げた状態で俺をみている。
「一応聞くけど、あなたが私を呼んだのよね?」
「……あ、あぁ。俺と使い魔契約してくれるか?」
「良いわよ。それなら名前を名付けて、私に魔力を流してくれれば契約完了よ?」
契約する時、ほとんどの使い魔が条件を提示してくるんだが、気になって聞いて見た所。
「………あなたはして欲しいの?」
まあ条件とかぶっちゃけどうでもいいし、という感じで聞かれた。
「してほしいのならやってあげるけど、そうじゃ無いでしょ?」
確かに。
俺は使い魔になるであろうそいつの名前を考え始めたのだった。
ーアレンside endー
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