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水晶で様子を見ているとミカエルさんが顔に血をつけたまま笑顔で、隣にいたためびっくりした。
「糞神は今度は何したんですか?」
「仕事をサボってたので、教育的指導して来たんです。」
教育的指導って、何したんですかあなたは。
「とにかく、顔についている血を拭き取ってくださいよ。」
とても怖いから。
水晶に視線を戻すと、使い魔召喚がすでに始まっていた。
「ミカエルさんは喚ばれたりとかしないの?」
「今のところは召喚されてませんね。それに、私を召喚するならかなりの実力者じゃなくては無理です。」
何でもミカエルさんはあの糞神の次に偉い人らしく、天使達の中では二番目に強いそうです。
「だったら一番強いのって誰になるの?」
「今は堕天使となりましたが、ルシファーが一番強かったですよ?まあ、そのルシファーも召喚されたようですが。」
ミカエルさんが指をさした方を見ると、肩に猫を乗せて嬉しそうにしている赤髪で背の高いイケメンがいた。
「へー、彼かなり強いんだろうね?って、次召喚される!?」
「そう言えばそうですね。」
私の足元が光り出して、目の前が真っ白になった。
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