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呼び出されたのは良いんだが、何言っていいのか分からんため適当に挨拶してみた。
「とりあえず、はじめまして。」
「………こちらこそ、はじめまして。」
若干私を見上げながら呆けている青年を見ると、イケメンであるため潰したい衝動にかられたが、我慢する。
私はおすわりの状態から、うずくまって顔を上げる状態になり青年を見つめ続ける。
「一応聞くけど、あなたが私を呼んだのよね?」
「……あ、あぁ。俺と使い魔契約してくれるか?」
「良いわよ。それなら名前を名付けて、私に魔力を流してくれれば契約完了よ?」
私から話始めると少しどもり気味ではあったけどきちんと返事をしてくれた。
「………なんか条件とか戦闘とか無いのか?」
「………あなたはして欲しいの?」
まあ、条件とかぶっちゃけどうでもいいし。
「してほしいのならやってあげるけど、そうじゃ無いでしょ?」
「確かに。」
そう呟いた後、彼は私の名前を考え始めた。
数分後。
「クロウでいいか?」
「クロウね?もちろん良いわよ。」
そして、触られた首あたりから暖かくそれでいて穏やかな感じがして契約が完了した。
「どうする、このままこっちに居るか?」
「そうするわ。小さくなった方が良いわよね?」
そう言って私は子犬サイズになり青年の首に巻きついた。
見た目としてはマフラーみたいになっている。
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