26人が本棚に入れています
本棚に追加
始まり
俺、柏田俊二はどこにでもいるようなごく普通の男子高校生だった・・・
そう、「だった」のだあの地獄のゲームが開催されるまでは・・・
あれは、夏休み前のことだった。
「行ってきまーす」と言って家を出ようとした、その時母ちゃんが
「あっ、言い忘れてたけど今日から私とお父さんは旅行に行くから」といった。
母さん達は旅行が好きで結構頻繁にこういうことはあったので
「ああ、わかったよ」と言って学校へと向かった。
学校に着くと結構な数のクラスメイトがもうすでに学校に来ていた。
「おはよう」とみんなに挨拶をして教室に入ると俺の親友である東光太郎が話しかけてきた。
「おう俊二!あのな今日うちの家族がみんな旅行に行くらしいからうちに誰もいねえんだ。
だから今日ウチに止まんねえか?」
「わかった暇だしな、でも奇遇だな。俺の親も旅行に出てんだ。」
「そうなのか!?何かあるかもな」と光太郎は笑いながら言った。
その時、先生が教室に入ってきた。
「おーし、みんな揃ってんなーじゃあHRはじめんぞー。今日はな、お前たちにとっていいような悪いようなお知らせがあるんだ」
すると一人の生徒が
「もしかして先生やめんのか?それだったら俺たち嬉しいけど」とふざけて言った。
いつもの先生ならここで言い合いになっているところだが今日は様子が違った。
その違いを感じたのかふざけた生徒も黙った。
最初のコメントを投稿しよう!