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サクラが咲き誇る四月の景色
文月学園で過ごす二回目の春。
俺は幼馴染の二人と一緒に登校している。
透「この坂、めちゃくちゃきついな。」
優「いい運動になるからいいじゃない。」
秀「そうじゃぞ、兄上。普段から運動してみればどうかのぉ。」
そんな感じで無駄話をしていると校門の前に筋骨隆々の暑苦しい姿が見えてきた。
秀・優「「おはようございます、西村教諭〈先生〉」」
透「う~す。鉄人」
ゴンッ
透「痛って~ 何しやがんだ、鉄人💥」
鉄「鉄人じゃない。西村先生と呼べと何度言ったらわかるんだ。俺の前で堂々と鉄人と呼ぶのはお前と坂本ぐらいだぞ」
透「愛称で呼ばれるなんて慕われている証拠だぜ、鉄人。そんなことよりなんでこんなとこにいるんだ。」
この会話を優子は呆れながら秀吉は苦笑しながら聞いていた
鉄「まぁいい。立花、木下姉弟、振り分け試験の結果だ。」
そういって鉄人は三枚の封筒を俺たちに渡してきた。この学校は進級時に振り分け試験というものを受けて、その成績でクラスが決まる。成績が良ければAクラス、悪ければFクラスというようになっていき、そして、クラスごとに設備のレベルが違うらしい。
勿論、優秀なAクラスが最高、馬鹿なFクラスは最低。
何としてでもFクラスは避けたい。何より彼女の優子との約束で一緒にAクラスに入る為、猛勉強したのだ。
そう思い三人、一緒に封筒を開けた。
[木下優子 Aクラス]
[木下秀吉 Fクラス]
[立花 透 Fクラス]
優「Aクラスか。」
秀「うむ、Fクラスかの~」
透「ちょっと待て鉄人。いくら出来が悪かろうとFはないはずだ。」
鉄「全教科名前を書かなかったやつがなぜ点数があると思える。」
透「まじかーーーー。」
秀「兄上らしいのぉ。まぁ一年間よろしくじゃ。」
ちくしょう、一生懸命勉強してAクラスに入ろうと努力したのに…
優「なんでAクラスじゃないのよ。このバカーーーー。」
透「ちょっ、待ってくれって。そっちには関節は……曲がら…な…い。」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ
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