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ネクサス…
ドクターからの情報では覚醒してまだ日が浅いと聞いた。
しかしどう見てもヤツは戦いなれている。元々の戦闘スペックが高いようだ。
恐らく私の部下ではヤツの足止めくらいにしかできないだろう。だけど代わりは幾らでもいる。
女王である私にひれ伏す者は多い。
多勢に無勢、例えネクサスと言えどいずれは数に圧倒されるはずだ。
だがあの女を逃がしたのは誤算だ。この顔を見られた以上は生かしてはおけない。
捕食は済ませたから喰う必要はない。
早急に始末する。
??『待て』
どこからか声が聞こえた。籠った声が誰なのかと言うこと、殺気に対しての身の危険が私の足を止めた。
??「…誰?」
呼び掛けるも声の主から返答はなかった。周囲に対して異常なまでの警戒心だけが高まる。
??『今朝の怪死事件は貴様らの仕業か?』
私が求めていた答えとは違う答えが返ってきた。
今朝の怪死事件?なんの事だ?
そのまま思ったことを問うと姿の見えない声の主は嘲笑した。
??『いずれにせよ、Dystopiaの改造人間に容赦はしない』
背後から足音が聞こえた。振り返ると影から人影が姿を現した。
??「組織の者じゃない!?貴様…、誰だ!」
サイボーグの身体は勿論のこと、目の前にいたのは銀と黒のボディに所々に昆虫を思わせる外装があった。
エメラルドグリーンの綺麗な複眼に背中に畳まれている4枚の羽。
仮面は骸骨にも見えるがそいつのモチーフがトンボだと言うことを分からせた。
??『無論、お前にもな』
To be continued
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