運命

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オレの部屋は二階の端ににある。 タオルと着替えを持って洗面所に向かうとリビングから話声が聞こえた。 誰かは皆目見当がつくがとりあえず開けて見る事にした。 ガチャッ 隼也「おはよう」 隼人「ん?、日曜日なのに今日は早いな。」 亜希子「おはよー寝坊助(笑)」 目の前にいたのはソファーに腰掛け、コーヒーを飲みながら寛いでいる兄の九条隼人とその向かいの席にいるのが兄の幼なじみの檜山亜希子。 兄貴と亜希姉は同い年でオレはその4つ下。 隼人「別に寝坊助なんかじゃねえし(笑)」 亜希姉の茶化しは昔からで今じゃ何も感じないが小さい頃はよく嫌悪感を抱いていた。 見た目は綺麗になったのに会う度こういうのはいつも変わらない。 隼人「酷くやつれてるな、またあの夢か?」 兄貴がふいに口を開く。夢の事は度々兄貴に相談していたが、やはり気にかけていてくれていたようだ。
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