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凜「被害者はこの病院の入院患者、陣内勝久。死因は鈍器による殴打と思われます。就寝時間に寝つけず、中庭を散歩していたところを背後から頭部を凶器で殴打。その後肋骨を砕いて心臓を抉りとり殺害したと思われます」
島岡「怪死事件にも程があるな。ホシの殺し方が猟奇的過ぎる」
別件で現場への到着が遅れた島岡先輩に伝えたのは仏の状態。
先例のように怪死事件だった。
島岡「西連寺、入院時の仏の交友関係は？」
凜「記憶障害で病室も１人様だったそうです。見舞いに来る親族もいなければ、よく話す入院患者もいなかったそうです」
島岡「とすると院内に恨みを持ったヤツはいなさそうだな…」
眉間に皺を寄せて一言。同僚の話では今でこそ落ち着いたが、昔は喧嘩っぱやく相当な鬼刑事で時効前に確実に犯人を追い詰めていたらしい。
まさに正義感に手足の生えた人だったようだ。
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