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これで関係は白昼の元に晒された。
けど、それだけじゃダメだ。
時間があまりない事実は変わらない。
だから、…凹んでる場合じゃないんだよ俺しっかりしろ…。
「落ち込むなら言わなきゃいいものを」
項垂れていた俺に、遥によって容赦のない言葉が浴びせられる。
が、なぜか遥は空いた薫ちゃんの席にわざわざ座り直しに来た。
「…遥?」
「そういう意味じゃないんだろ?」
「は?」
「カンバラタキを切り捨てたら死ぬなんて、詭弁だ。ただのこじつけなんだろ?」
そう言いながら、遥は俺の腹を横から軽く殴りつけた。
それが何を意味するのか、わかっただけに寒気がした。
何でコイツ、昔のコトまで知ってんだよ。
「薫に認めさせたかっただけだろ。キレてあやふやにされたがな」
孤軍奮闘を覚悟していた俺は、まさかの理解者にただビックリ。
「でもお前のやり方は通用しない。この学園の奴らは物心ついた時からこの学園にいる。それが大学卒業まで続く。外部に繋がりなんて、家族くらいしかない。だから…「分かってるよ」
薫ちゃんがどうしてタキたちのことをあれほどにまで気にするのか。
なぜ昴までもが、俺がいなくなる、だなんて言って泣くのか。
皆がそっち側に同情的なのかも、ね。

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