247人が本棚に入れています
本棚に追加
「だーかーらぁー、古いっての!!」
「んな事言われましても。」
「ねぇ、澪。ちょっといい?」
「いきなり来て何事ですか?このやろー」
私は喧嘩腰で畳み掛けるが、相手は全く動じない。
「はい、これ」
相手こそ黒田百合大魔人様様は私の前に本を出した。
「はい、これって、言われましてもねぇ、大魔人様様…」
「大魔人様様!?って、あんたは人の行為を無駄になさるおつもりですか。惨めな子分よ。」
「ひでぇな」
私はそう言って本を見た。
「その本、魔法の本らしいよ?開いたが最後、自分が待ち望む時代へ連れていってくれるらしいけど…って、前の下り聞いてた!?」
あ、やべ、聞いてなかった。
でも、百合の口振りからしてまだ本は読んでいないのかな?
つーか、魔法の本って…。
頭が可笑しくなったか?
ま、可笑しくなったら笑ってやりゃぁ済む話だ。
最初のコメントを投稿しよう!