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「いや、ですからね…、」
「とっととやりやがれ。」
私の叫びはいとも簡単に玉砕されてしまった。
…いいですよ、そこまで言うならやってやろうじゃないですか。
剣道全国大会優勝者をなめちゃいけやせんぜ。
私は少し不貞腐れると、竹刀をぎゅっと持ち直した。
…………、軽っ!?
「本気で打ち込みはしませんけど、叩かれないようにしてくださいね」
私はそう言って沖田に防具をつけるように言った。
「そんな…、貴方、背丈が低いのに、僕に届きはしませんよ」
「……あ゙?」
背丈が低いとか嘗めてるんですかって感じなんですけどね。
別にいいじゃないですか。
人それぞれだと思うんですよね、私。
私は一歩後ろに足を引き、竹刀を構えた。
普通に面でいいかな。
…チビでも出来るってこと、身をもって教え込ませてやる。
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