花火大会の夜

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龍一郎さんのはだけた浴衣の隙間から厚い胸板が見えた途端に頭の中は思考停止状態。 あ…ピクン からだが反応する。 龍一郎さんのもう片方の手が小さな胸に伸びて敏感な先端部分をとらえてく。 引き締まった龍一郎さんの体が熱い。 「っ、……んっ」 初めての甘い予感に声を手で隠すと龍一郎さんがその手を止めた。 敏感な部分に触れられて恥ずかしくて泣きたくなる。 熱いものが込み上げてきて、息ができなくなる。 「その表情、反則だろ……やめてやれなくなる……」 硬く尖る胸がぴくんと勝手に龍一郎さんに反応して揺れてく。 鼓動が速くなって息が止まりそう。 「龍一郎、さ、ん」 感じたことのない熱いものが体の奥底から競り上がってくる。 すべての神経が龍一郎さんの指に眼差しにに集中してく─── 心臓が壊れそう。 恥ずかしさが込み上げて胸が潰れちゃいそう。 熱を孕む龍一郎さんの瞳がわたしを射ぬいた。 均整のとれた体の下で僅かに息を乱してる龍一郎さん。 「もう、……真由が泣いても途中で止めてやれない」 龍一郎さんが耳元で甘く囁いて……… その声にわたしは静かに目を閉じた。 龍一郎さんが誰を想ってたとしても、どんな過去があったとしても、好きなの───
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