3日目

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家事をしていても、先程の話が気になって仕方がない。 私の考えが間違っているのか? 私は、姑の言葉を借りれば、薄情なのだろうか? ぐるぐると思考が渦を巻く。 いてもたっても居られなくなり、県外に住む二十年来の友人に、気づけば電話をかけていた。 事のあらましを伝えると、友人は言う。 「別に貴女の考えが間違っているとは、思わないよ。普通なら行かないって言うか、行けないよね。まあ、新聞に載ったってのが気になるけどさ」 その言葉にホッとしていると、友人が続ける。 「だけど、自殺でも密葬にする人が多い中、その状況で良く葬式を大々的に出来るよね。貴女の住んでる所って、そう言う考えの土地柄なのかもね。気にしない方が良いんじゃない? 郷に入れば郷に従えよ」 「そうね。有難う、聞いてもらったら、ちょっとスッキリした。変な電話でごめん。忙しいでしょう? また、改めて連絡するよ」 電話を切って、落ち着く為に甘いカフェオレを作り、ソファに埋もれる。 こんな時は、少し値段が張ったけど、このソファを選んでよかったと思う。 肌触りの良い生地を撫でて、息を吐く。 それから和馬が帰って来るまで、何も考えないように過ごした。 夜、8時を過ぎた頃、和馬が帰ってきた。 その和馬は、リビングに入って来るなり、口を開いた。 「今日行って良かったよ。佐久間に話聞いて驚いたよ」 一体何があったと言うのだろう、何時もなら帰って直ぐに風呂に向かうと言うのに、ソファに座り込み、私が座るのを待っているようだ。
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