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飲みすぎた
体のダルさがハンパない。あ、頭も痛い。
「ふあ~ぁ…」
欠伸をしながらベッドから降りた時に、視界に入った一枚の紙キレ。
机の上の、缶ビールの隣に置いてある。
あたしはそっと、それに手を伸ばした。
「告別式の場所、K町…か」
少しずつ、呼び起される数時間前の会話。
久美から聞いた、今日執り行われる告別式の場所と時間のメモ。
実感なんてないけど
死んだんだっけ、健太。
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