決意とともに

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会館の方から聞こえた声 心のずっと奥に潜む、記憶にある声に 体がピキリと固まった。 「やっぱり! 塔子さん!」 再び飛んできた声に、若干戸惑ったけど 意を決して振り返った。 確信はしていた きっと、あの人だって。 「…おばさん」 視界に見えたのは、会館から小走りで近づいてくる 喪服姿の、健太のお母さん。
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