決意とともに

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「まっさか塔子さんが来てくれるなんて、思いもせんかったわぁ!」 「…お、お久しぶりです」 若干気まずさも感じながら 目の前まで来たおばさんに慌ててお辞儀をした。 「ええのええのそんな挨拶!そや、冷たいお茶、用意したげるから」 …え? 「ほら、おばさん暇してたから、ちょっと休憩していき~」 有無を言わさず おばさんはあたしの腕を引っ張っていく。 は?え?ちょ、ちょっと 「あ、あの…!」 「ほんま嬉しいわ~」 き、着物だというのに、この腕力…! ズルズルと、おばさんの力強い押しにはかなわず あたしはあっという間に会館に連れ込まれた。
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