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ーーーしまった
田辺主任を押しのけて
窓際に並べたキャンバスをあたしの体で隠した。
「しゅ、趣味みたいなもんですから」
ヘラヘラと笑顔を作りながらも、頭に浮かぶのは、後悔の文字。
こんなことならちゃんと片付けておくんだった！バカ！
「あー…、美大行ってたんだっけ？」
キョトンとした顔のまま、あたしに投げかける。
「……あ、はい。いちおう……」
「ふーん」
なんだ、これ？
なんで、田辺主任とこんな話しなきゃいけないの？
なんというか
今さらながらこの状況に、緊張してきた。
「これも、宮内が描いたのか？」
そう言って指さすのは、床に置いた、真新しいキャンバス。
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