ヤマブキソウ

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「俺は 好きでもない女を、家まで送ったりなんかしない」 耳元で聞こえる、甘い声に クラリと、する。 掴まれた手から熱が伝わって、体が軋む。 やっぱり、変。 少しずつ近づく距離に、言葉も出なくて。 逃げるあたしの手を グッとたぐり寄せた。 ーーーキス、だ
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