一本の電話から

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「…あ、そうですね。好き、かな?はは…」 あ、だめだ。目が泳ぐ こーゆー雰囲気慣れてない…。 「なんか、つまんなさそうだね塔子ちゃん」 …は? 思わず男を見上げると、ニヤニヤと笑ってる。 てか、いきなり名前で呼ぶもんなの? 「あはは、じょーだんだよ!つか隣座っていい?」 「は?」 やば、おもっきし顔に出た!というか声に出た! なのに何故こいつは、のうのうと隣に座ってくるの? 「俺の名前、覚えてないでしょ」 「え?あ、うん」 「あはは、やっぱり塔子ちゃんおもしろいね」 「…はぁ」 何だろう。 こいつの人を値踏みするような感じが、ムカつく。 ていうか、やたら近い気がするんだけど…。
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