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「あんたバカなの?」
AM 1時ちょっと過ぎ
淡いオレンジ色のライトが、すりきった心を癒してくれる。
チラホラと人が集まる居酒屋で。
私と久美だけの空間は、やっぱり一番落ち着く。
「いくらなんでも、殴っちゃダメでしょ」
あたしはビールジョッキを掴んだまま、頭を机に突っ伏して。
「しかもグーで」
「だってさあ!?」
何か弾けるように、あたしは伏せていた顔を勢いよく上げた。
「あいつ体触ってきたんだよ!? もう寒気がして、気持ちわるくって……」
あぁ…。
今思い出しただけでも、虫酸が走る……!
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