ヤマブキソウ

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「ん~?」 すっかりほろ酔い気分になったころ 絨毯から、振動が伝わる。 ケータイかな? 定まらない視線で、きょろきょろと辺りを見渡すと テレビの下で、振動している携帯を見つけた。 「……電話?」 鳴り止まない振動に あたしはよろめきつつも何とか立ち上がる。 こんな時間に、ダレだ? そう思って携帯をつかもうとした手が、ハタと止まる もしかして 田辺、主任?
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