序章……っていうほどたいしたものでもない

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とあるゲームセンター 「……非常に困った」 「どうしたんや」 両替機の前に立つ男二人。 「……五百円玉がこれの下に入って、見失った」 「ざまあああああ!」 「待て、このままだとお前に百円返せないぞ」 「探すで、五百円玉。全力で」 そして両替機の下を必死に覗き始める二人。 まあ、その様子はあまりにも不審すぎるわけだ。 「お客様」 「店員さん、最近の流行は床に這いつくばることなんやで」 「……あなたはよく平気な顔して嘘をつけますね」 「それな」 「……あなたはよく平気な顔して顔を晒せますね」 「それは俺がブサイクだと言いたいのかな?ん?」
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