音ゲーマーは身を粉にする

1章「なんで初日から知り合いできるの」

俺の名前は葉月湊(はづき みなと)。

突然だが、俺は現代の教育体制に疑問を持っている。

その昔、日本の教育機関として、寺子屋があった。

その学習風景といえば、一方では喧嘩していたり、はたまた遊んでいたり。
また、寺子屋に来る時間も、それぞれの自由であった。
一見すると秩序がなく、批判的な考えを持つ者もいるだろう。

しかし、その自由で賑やかな姿勢は、まさに本来の子供のあるべき姿ではなかろうか。

それに比べ今の教育現場では、生徒は皆決まった時間に学校へ来て、静かに黙って授業を聞いている。
なんとも気味の悪い光景だ。

大人数の子供が同じ場所でじっとしているなんて、絶対におかしい。

そう思ったわけだ。

だから俺は、

入学式をサボった。