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毒酸雨は降りだして数分後には止んでいた。
廡織は屋根から身軽に飛び降り、道に出ていた。
廡「術師が死に耐えたことでもうじき結界が切れるな。(死んでも尚結界を保つとは・・・流石時宮と言ったところか。)」
疑「酷い!死ぬかと思ったじゃん!!」
家から出て来た疑織。姿が少しボロボロなのは仕方が無い。
廡「言ったじゃん。頭上に注意してって。」
疑「注意出来るものじゃ無かったよね?!アレ!!」
廡「疑織なら避けてくれると信じてたから(笑)」
疑「今回は騙されないんだから!」
廡「チッ」
二人が言い合いをしていると・・・
「げ、姉貴?!」
廡「疑織GO」
疑「イエッサー」
声のした方向を見たと同時に、廡織が命令し、疑織が縄でソレを縛り上げた。素晴らしい連携プレイ。
「離せ!」
疑「最後までお情際が悪いよ人識。」
今、疑織がロープで拘束している少年こそ今回二人が京都に来た目的の愚弟【零崎人識】であった。
廡「こんの愚弟、お前のせいで面倒な事に巻き込まれたじゃないか。」
「それは腹いせだろ!?」
疑「お姉ちゃんに何?その言葉??」
「いでっ!」
疑織は手元のロープを締める力を強める。
廡「ま、愚弟も捕まえたし、家に帰るよ。」
疑「は~い」
「ちょっ、嫌だ!離せ!!」
芋虫の様に転がる人識を疑織は俵抱えをして家へと連れて行くのであった。
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