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疑「何時の間に入って来たの?!双兄!!毎回ノックしてって言ってるでしょ!!」
疑織はそう言いながら双識に持っていたクッションを力一杯投げつけるが、
双「いや~、妹達が仲睦ましく座っていたものだからね。邪魔しちゃ勿体ないと思って対処してみました☆」
廡「☆ウッゼー。」
ふざけながらも双識は投げつけられたクッションを意図も容易く最小限の動きのみで避けて見せた。
腐っていても零崎なのだ。
廡「で、関係無い訳じゃないってどういう意味よ?まさか家賊候補って言う訳?」
双「流石廡織ちゃん!回転が速い。ニュースを見た限り断定は出来ないけど本当に家賊だったら早めに手を打たないとね。殺人衝動が今よりもひどくなって手に負えない事になったら大変だ。」
廡「ふ~ん。」
未だ興味を示さない廡織とは対照的に疑織はノリノリだった。
疑「ねぇ、双兄。もしその連続殺人鬼が【零崎】だったら、勧誘して来いってことでしょ?【零崎】じゃなかったら・・・どうすんの?」
双「そこは二人に任せるよ。」
双識は笑顔で言った。
それが当り前の様に。
双識が廡織に唐突に問うた。
双「そう言えば、廡織ちゃん。」
廡「何?」
双識から注がれる視線を受けつつ、廡織は若干冷や汗を流しながら聞き返す。
双「最近ヤツと仲がいいそうじゃないか。ヤツとはどう言う関係なんだい?事と内容によっては・・・」
廡「アレとはビジネスパートナーだよ。」
双識の問いにコンマ秒単位で言葉を返す。
双識は廡織の返答に少し考えるそぶりを見せた。
双「・・・・そうか。ならいいんだ。じゃ、二人共連続殺人の件は任せたよ。」
双識は手を振りながら部屋から出て行った。
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