神様

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「その前にこれからの君について説明しておくよ。 僕の失敗(故意だけど)によって君は死んでしまった。 お詫びとして君には別の世界へ転生して人生をやり直して貰う。勿論記憶は持ったまま。 それが嫌なら魂を浄化して輪廻の輪に戻って貰う。 どちらがいい?」 「あなたにとってはどちらが良いの?」 「僕としては転生してほしい。転生して貰わないと頼み事も出来ないんだ」 「じゃあ、決まりね。転生する、そうじゃないと無駄死になっちゃうじゃない」 神は柑菜の言葉を聞いて安心するような表情を見せた。 「良かった、ありがとう。それじゃあ柑菜さん。僕から君への頼み事は、君に獣王になって転生して欲しいんだ。」 柑菜が目で先を促すと神はもう1度口を開く。 「僕は管理神と言う役職でね、僕の管理するうちの一つの世界は1神3王で成り立ってるんだ。 神は僕"管理神"、王っていうのが魔物の王"王獣"と魔素を生み出す精霊の王"魔王"そして死後の世界…冥界に君臨する"冥王"がいる。 今魔物の王"王獣"の魂がとある不祥事のため跡形もなく消え去った。 新たな王獣になる者は居ない。3王のひとりになるには巨大な力を持つ魂じゃないといけないから。 君はその魂を持っている。だから獣王になってほしい」 「……いくつか質問してもいい?」 少し考えた後柑菜は口を開いた。 「勿論」 「魔王っていうのが魔物の王じゃないの?」 「違うよ。よくある魔界っていうのもこの世界には存在しない」 「冥界っていうのは?」 「冥界は現界…生きてる人がいる世界で死んだ生き物の魂に着いた邪の念…恨みだったり後悔だったりが消えるのを待つ世界。邪の念があったら浄化出来ないからね」 「現界にいる生き物は?精霊と魔物だけじゃないんでしょ?」 「人間、ドラゴン、エルフ、巨人、人魚…他にも獣人とかの亜人は人間に含まれる。冥界には死神もいるよ。」 「ちゃんといるんだ人間…じゃあ私の魂ってそんなに特別なの?」 「…獣王の事を説明する前にこの事を詳しく説明するね」
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