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「…"癒し"が能力じゃないの?」
「いや、そうじゃなくて"具体的"な能力だよ。
癒しは君のオーラに付いてるなんとなくな能力で、これから決めるのは向こうでどんな魔法を使いたいか…とか」
神もうまく伝えられない様で柑菜はあまり理解出来なかった。
「とりあえず獣王としての能力で広範囲感知魔法、魔物と心を通わせる能力、獣化、不老長寿、特殊属性の空間ってところか。
そして、転生者に良く付けられる能力の身体能力強化、潜在魔力の開放この2つを促進する能力。
あと基本属性の火、水、雷、土、風、闇、光…かな。
特殊属性の治癒も付けよう。
とりあえずこれくらい思いついたけどどうかな?
正直言って君の魂の力は僕らに匹敵するほど。思いつくものを言ってみて」
神の言葉を聞いて柑菜は手を頬に添えて考えた。
「とりあえず質問。不老長寿って?」
手を話して言った柑菜の言葉に神は少し苦笑いを浮かべた。
「すまない、能力の説明を忘れていたね。
不老長寿はその名の通り体が老いを感じずとても長生きする。不老不死との違いは死ぬこと。
首や頭、心臓を狙わて即死の場合はさすがに死ぬ。
寿命があると思うけど、実際どれくらいなのかは知らない。それぐらい長いってことしか僕には言えないよ。
広範囲感知魔法は大きな魔力の動き…魔物の暴走を感じるためのもの。
負の感情が渦巻く場所の感知もこれがあればしやすい。
そして感知したら空間属性の転移でそこに向かってもらう。
普通の転移は知らない場所へ行けないからね。
魔物と心を通わせるはそのまんま。
魔物が何を思っているのか理解出来る。
獣化は知識にあり、実物を見たことのある魔物の姿になれる能力。
能力の身体能力強化、潜在魔力の開放この2つを促進する能力は鍛える…訓練することで伸びやすくする。
要するにやればやるほど強くなる能力ってこと。
残りの属性はまぁ向こうで調べてほしい。
この他に世界の知識とかがあるけど…どうする?」
「それはさすがに要らない、自分で学ぶ。その代わり瞬間記憶能力を頂戴。せっかく学んだことを忘れちゃったら意味ないでしょ?」
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