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ある朝のことだ。P博士は自室の机に向かって、一晩中、新しい発明を思考していた。彼はこれまで、数多くの発明品を完成させ世界に貢献してきた人物である。そして、この時もP博士は世の中のためになりそうな発明は何かないかと考えていたのだ。
とは、いえ彼も人間である。そう簡単に誰も思いつかないような新しい発明が生まれることはなかった。自分が新しいと思い、作り始めた頃には他の誰かが、それを完成させている事など多々あった。
「うーん・・・」
P博士は腕を組み、書き出しが始まらない真っ新な設計図を前にして唸る。
その時だ。P博士は突然、雷にでもうたれたような強い衝撃を感じた。
「な、何だ?」
今まで感じたことのない衝撃。痛みはないが、いったい、何事かと驚き戸惑っていると、頭の中に今まで考えたこともない斬新な発明のアイディアが閃いた。それは、あやふやな存在ではなくハッキリとした設計図として頭の中に思い浮かべることができる。
今まで、このような体験をしたことがないP博士は思った。
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