レベル四

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地獄の螺旋階段を登り終えたエリザベスと金髪モヒカン。 エリザベスは疲れひとつ感じさせないほど元気だった。 対して金髪モヒカンは、ぜいぜいと息を荒立てついる。 「よし、今度こそ愛の誓いのキッスを~」 金髪モヒカンはエリザベスににじり寄る。 そのタイミングでエリザベスの携帯電話が鳴った。 「ゴメン、パパからだわー」 エリザベスはモヒカンをつまんで男を持ち上げた。 その状態で通話を開始する。 「もしもーし」 『娘よ、今どこにいるのかにゃー?』 「面倒臭いからバイバイ」 『やめて、切らないで~』 エリザベスの父、ジョンは捨て猫の鳴き声で訴える。 再度捨て猫の鳴き声が発せられる。 エリザベスがモヒカンを手放したのだ。 どさり、という鈍い音を立てて男は尻餅をついた。 「で、用件は?」
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