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敵機を倒す度に、大量のコインがボックスの上に降り注いだ。
撃破数は三桁に及ぶ。
さすがにジョンの目は、疲労の色で染まっていた。
画面上で時刻を確認する。
「お、撤退命令のお時間ですなあ」
「ネイピア君弐号機」と名付けられた鋼の巨人は、味方の機体と交代で戦場の最前線から離脱した。
「どーも、お先に」
弐号機は褐色がかった鋼鉄の右腕を額にやり、味方機に敬礼する。
「さてと、基地で弐号機のメンテナンスでもするか」
熱気まみれのカプセルごと床がせり上がっていく。
天井から差し込む強烈な光が、ジョンの目を銃弾のように貫いた。
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