レベル弐

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突如として宇宙から集団飛来した謎多き機械生命体、メダリオン。 現在ではメダリオンは世界のあらゆる場所でコインを投入して「使用」されている。 活動源となるコインは一種のエネルギー凝縮体だ。 使用の目的・用途は様々で、兵器として用いられることもあれば、人や物資の運搬にも役立てられている。 形状も人間型とは限らず、一般的な「歩行スキル」の代わり「飛行スキル」に特化した鳥のような姿のメダリオンや、「潜水スキル」に特化した魚型のメダリオン、モグラのように土の中を進む「掘削スキル」を保有するメダリオンなど多種多様なメダリオンが世界中に横行しているのだ。 ジョンが所属するのは、ヘヴンズドア社が独自に結成した自社軍の部隊だ。 軍用メダリオンのプレイヤーとして特別な訓練を受けたものの、形式上は会社員として扱われる。 つまりごく普通のサラリーマンなのだ。 だが実態としては傭兵に近い。 ジョン・ネイピアは自分が撃破したカプセルの数を既に覚えていなかった。
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