☆心地よい場所

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  「じゃ、私行くね?」 その少し突き放した態度。 それでいて猫のように甘えるような声色混ぜてくる。 君をちゃんと掴んでいるようで指の間からすり抜けていくような。 そんな感覚に襲われる。 「何その顔?」 そう言って笑った君は周囲を見回し、誰も居ない事を確認して俺に顔を寄せてくる。 その瞬間。 胸の鼓動は最高潮。 触れた唇の感覚が。 なんとも言えないほど妖美で。 たった1秒の出来事が 数時間のようにも感じられた。 「バイバイ」 彼女、北条芙美香(ホウジョウ フミカ)はこうやって一瞬で俺の心を持っていく。  
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